カウンセラーの仕事の実際は?
①どんなお客さんが多いのか?
まだまだカウンセリングを受けるということに抵抗のある方が大半です。だから悩みの相談といってもかなりせっぱつまったものが多いですね。相談に来るころにはもうほとんど問題が深刻化しちゃっているとか病的になっているとか...結局この不況の時代に金を払ってまで相談にのってもらおうと考える人は少ないようです。だから相談にのる頃にはもう問題が進行しちゃっていて....仕方ないのでわりと早くアドバイスや結論を出すことが多いです。産業カウンセラーとしてはじっくりゆっくりクライエントに寄り添うことが大事なんでしょうけど、実務をやっているとそんなこと言ってられない、早く何とかしてくれという話が多いんです。産業カウンセラーってどちらかというと癒し、心のケアという感じがしたんですけど、来るお客さんに対応していたらカウンセラーというよりコンサルタントになった感じです。はっきり言ってカウンセラーの手法ではこういった時代の早い流れに追いついていくのは難しいかもしれません。
例えば、なかなか会社で実力を認めてもらえないA君、気持ちとしては明日にでも昇進、昇給したいって考えているんです。
初日:A君の得意な分野を分析、A君の所属する会社の事業内容を把握
2日目:A君から会社の事業内容とその状態を聞く、その時点でA君は所属する会社では自分の実力が発揮できないと判断
3日目:A君から転職の相談を受ける
2ヶ月程経って....
お礼の電話が来る。転職して、理想的な仕事ではないが、将来が見える仕事に満足。
結局、A君のためになったのでA君は満足して去っていきましたが、A君は会社を辞め、違う会社の違う職種につきました。この過程を見ると成功例ではあるもののカウンセリングの手法ではどうにもならなかったですね。
実際はこんな話が多いです。
②独立してやっていくことは出来るの?